思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ピクセル』☆☆★最近の作品で、宣伝もそれなりにやってたせいで、普通の大作映画(A級とB級の間)みたいに見えるのだが、中身はB級とC級の間。平日の午後にテレビでやってるタイプの作品である。 まあ、異星人が80年代のビデオゲームに擬態して襲ってくると…

『ジョジリオン(13)』☆☆☆☆8部で初めて素直に(第5部以前並に)面白いと思った1冊。 主人公の正体もようやくはっきりした。……というより、もはや謎はなくなってしまったと言っても過言ではない。まるで、第4部で、吉良を取り逃がして、顔を変えられた後…

内藤よし人『他人を動かす質問』を読む印象に残ったところ「好意的な返事をしてほしければ、好意的な返事をするような誘導をすればいい(略)相手に好意的に反応してほしいときには、「うちの会社のどんな点が魅力的だと思う?(略)」と質問すべき」「相手…

『裏社会 噂の真相』中野ジロー ☆☆☆★「小指が欠損していると日本刀を握る手に力が入らなくなり、喧嘩の際に大きなハンデになる。」「トカレフ(略)日本で出回っているのは、主に中国のコピー品で精度が悪く、どこに銃弾が飛んでいくかわからないのであまり…

『遠すぎた橋』 ☆☆☆☆ 遠すぎた橋 [Blu-ray]20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2017-08-02 矢部輝夫『奇跡の職場 新幹線清掃チームの“働く誇り”』を読む印象に残ったところ「仕事に対してやる気を出してもらうために私が考えたのは、現…

『連続殺人鬼カエル男』中山七里 ☆☆☆☆★ 宝島文庫ネタバレなしで感想を書くのが難しいが、ヘタウマ的なカバーと、脱力するタイトルに惑わされずに読むべし、とは言える。 一見すると、新本格にありがちなだけのミステリに思えるが、長編数作ぶんの多様な要素…

『スクリプトドクターの脚本術 初級編』三宅隆太 ☆☆☆★前半は脚本の書き方。後半はスクリプトドクターについてのバリバリ大まじめな教科書。 前半は、ハウツー以前の精神的な心構えを重視しているのが特徴。シナリオセラピーとあるように、カウンセラー的な側…

『戦略大作戦』 ☆☆☆ミリオタ的に、シャーマンを始めとして米陸軍車両が活躍するのはいいのだが、ストーリーはまあ、大雑把というか…。 戦略どころか、単なる強盗の話やん(´д`) 米軍の兵士である主人公が、ドイツ領内の銀行に金塊が保管されていることを捕虜…

『新装版 失楽園(上)』尚村透『賭ケグルイ』作者(作画)の前作だが、圧倒的な画力だった同作に比べると、本作はありきたりのスクエニ(ラノベ?)系の絵柄。普通なら私がスルーするタイプだ。 『賭ケグルイ』への片鱗は242ページくらいから出てくる狂気顔…

『ジョジョリオン(12)』 ☆☆☆★全体に低迷な第7部ほどではないが、8部は、6部なみに面白い時もある。本巻は当りのほう。 前半は触れた者を極限まで柔らかくする、5部のボスの娘の能力を過激にしたようなもの。特徴は、奇形に偏執的な荒木マンガらしい人体…

『公正的戦闘規範』追記 『軌道の環』の主役の名前がジャミラなのだが、どうしても『ウルトラマン』(セブンだったかな?)を連想せざるを得ない。どこでウルトラマンに繋がるのかと、ワクワクしながら読み進めたのだが、結局無関係だった(´д`)こういう変わ…

『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』 ☆☆☆☆確かに面白いアクション映画だが、特筆すべき感動ポイントはなかったなぁ……。 本作で評価されているポイントは、全てメイキングの話じゃないのか。もちろん、大前提として、テレビ版『スパイ大作戦』…

『ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ』 ☆☆☆☆ まんま『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のパクリなタイトルで、いかにも劇場未公開のC級映画、という感じがプンプンする。 ……が、意外や意外、これが面白いのだ。『29日後』と『マッドマックス』シリー…

『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』 ☆☆☆☆ 『貞子VS伽耶子』 ☆☆☆★ C級の下らないものかとなめていたら、意外や意外、『貞子3D』とかよりよほど初期の『リング』に近い、真面目に作っている。むしろ、井口昇作品みたいに、もうちょっとバカバ…

『餃子の王将社長射殺事件』一橋文哉 ☆☆☆☆ 角川文庫中国のヒットマンとか、闇社会とか、『世田谷一家殺人事件』との共通点が多く、まるで社会派推理小説のシリーズのようだ。というより、そんな事件だから迷宮入りするのだろうが……。「今の暴力団幹部は安易…

『人魚姫』 ☆☆☆★『少林サッカー』や『カンフー・ハッスル』みたいな、いつものチャウ・シンチー映画。アクションあり、笑いあり、下ネタあり、涙ありの、典型的な香港映画とも言える。 ファンタジーあるいは童話、昔話の典型ともいえる『人魚姫』を、現代を…