思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『漢字は日本語である』小駒勝美 ☆☆☆☆★ 新潮新書泣く子も黙る新潮社の校閲部の著者が書いた、漢字と日本語についての本。日本語または漢字に興味がある人なら、読まずにはおれないタイプの本であり、実際に中身も面白かった。 エピソードが紹介されているが…

『デルタフォース2』 ☆☆☆★三宅隆太監督オススメのチャック・ノリス映画。典型的なB級アクションである。要するに、ちょっと前の香港映画とか、ランボー、『エクスペンダブルズ』みたいなもの。80年代テイストである。 まあ、それ以上でもそれ以下でもない。…

『レクリエイターズ(3)』 ☆☆☆★女に見えてしまうキャラ描写にひっかかる。ロボ少年がそうだが、騎士ももしかして男なの?? 今回は、いちおう政府が対応を始めた、という展開こそ最初にあるが、あとはキャラが増えて戦っているだけなので、大して面白くない…

『電人ザボーガー』 ☆☆★井口監督らしい、色んなところに被り物をした女と男が、バカバカしい戦いを繰り広げる。 原作を強くオマージュした第1部は楽しいが、板尾がおっさんになった大門を演じる第二部はその良さ(第1部には、いきおいだけはあったのに)が…

『レクリエイターズ(3)』 ☆☆☆★『ガンダムエース 2018年09月号』 ☆☆☆☆☆ 「メカニカルアーカイブス」は両軍の艦船特集。全編、これこれ、こういうのが見たかった!というラフ設定の連発。なぜ角川の別冊に載せない! ……は、もしかして『カトキハジメメカニカ…

『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』倉知淳 ☆☆☆★変格というか、探偵小説というか、要するに本格度の低いミステリー短編集(猫丸は除く)。『変奏曲・ABCの殺人』☆☆☆ 倒叙ものみたいではあるが、オチは単なるブラックユーモア。『社内偏愛』☆☆★ 人工知…

『骨盤自力整体』 補足「体操で骨盤を引き締めたから痩せるということはありません。(略)背骨がゆがみ頸椎もゆがむと(略)ゆがんでいる場所にぜい肉がつくのです。」 「背骨がゆがみ、頸椎もゆがむと二の腕にぜい肉がつく」 「胸廓が下垂するとおなかにぜ…

『踏切天国』 ☆☆☆★踏切天国小川 裕夫 秀和システム 2010-02-19 『ファイナル・デッドブリッジ』 ☆☆☆★ 『1』とのリンクは面白い趣向ではあるのだが、肝腎の殺され方のバリエーションに面白さがないのが致命的。 特に、エンディングでシリーズの殺され方のダ…

小林浩志『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門』を読む印象に残ったところ「気分や情緒で部下に怒りをぶつけないようにするため、普段から、部下を「叱ってもいいこと(≒怒りを表してもいいこと)と、「叱ってはいけないこと(怒りを表さなくもい…

『「電波と光」のことが一冊でまるごとわかる』井上伸雄 ☆☆☆☆「AM(amplitude modulation:振幅変調)と呼ばれる変調方法で、AMラジオ(略)FMラジオはFM(frequency modulation:周波数変調)」「熱作用や刺激作用に関しては多くの研究蓄積があり、電磁界の強さ…

『ガンダム ジ・オリジン(6)』 ☆☆☆☆面白いんだけど、まるで『スターウォーズ3』を観ているかのようだった。要するに、知っている出来事、登場人物が出揃うのを待っているだけ、という前日譚の宿命とも言える問題だ。 安彦監督のコメントで気づいたが、冒頭30…

『ゲッターロボ(1)』 ☆☆☆★ 石川版のリメイク。良くも悪くも『ラインバレル』みたい。比較すれば、原作のぶっ飛び具合は西川版のほうが受け継いでいた。 副題は『ジャイアントロボ 地球が静止する日』とか『ゲッターロボ 世界最後の日』のオマージュなんだ…

『コーラ白書』 ☆☆☆★『懐かしジュース大全』で触れられていた本書だが、同書で抱いた不満点をほぼ解消している、正反対ともいえる力作。 コーラと名がつくものなら、海外のものから、それの日本版まで、もれなく紹介。それは海外版と日本版とでは、味が異なる…

神吉直人『小さな会社でぼくは育つ』を読む印象に残ったところ「当たり前のことを六割の人がおこなっていれば、その企業は優良企業である」「良品計画の松井忠三(現:名誉顧問)は(略)例えば「朝の挨拶」。「きちんと挨拶しよう!」とポスターを貼るぐらい…

『大人のための読書の全技術』齋藤孝 ☆☆☆☆ 中経出版本書に書かれている内容を全て実行するのは並大抵ではない。本屋に入ったら、必ず一冊買う、というだけでもたいへんハードルの高いことだろう。ましてや読書に馴染みのない人ならなおさら。 しかし、全技術…

『天下を制す 三好長慶VS織田信長』出水康生 ☆☆★ 教育出版センター人名、地名に固有名詞が多く、誰がどこにいるのかさっぱり分からないのは私が歴史に暗いから。どこでどう動いたのか、逐一の地図が欲しいというのも私の不勉強だとしよう。それでも、本書に…

『吸血姫夕維 最終章(下)』 ☆☆☆☆読み終えてみると、これまで長きに渡って広げてきた全ての伏線が……とまでは行かないが、読んでいる間は「これまで時間がかかったのは何だったんだ?」と言いたくなるような展開。 もちろん、映画と違って、掲載・連載すること…

『日本懐かしジュース大全』 ☆☆☆★ タイトル通りの懐メロ本。「こんなのあったなぁ……」というのが3分の1、「こんなのもあったのか」が3分の1、残りは「あの商品の最初はこんなのだったのか」というもの。 紙幅の関係もあるのかもしれないが、広く浅く、と…

『プレイボール2(2)』 ☆☆☆★ 巻末のちばてつやインタビューが読みたくて、ここまで買ったようなものなのだが、内容的には過去の『ちばあきおのすべて』か何かであったものとほとんど同じだった。同書自体が亡くなってから出たものなので、考えてみれば(考え…