思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』 ☆☆☆てっきりジェネシスの間違いかと思ったら、原題は『GENISIS』で、これは作中に出てくるアプリの固有名詞。『新起動』の方がオリジナル邦題。 タイムトラベルものの常として、別の時間軸が持ち出された途端、どうで…

蓬台浩明『社員をバーベキューに行かせよう! 結束と成果はこうすれば生まれる』を読む印象に残ったところ「リーダーの情熱を、社内やチームに伝えていくためには「仕掛け」が必要です。(略)「仕掛け」に大切なのは(略)ワクワクするかどうかです。」「全…

『プレイボール2(1)』 ☆☆☆★そっくりだけどどこか違う、不思議な作品。 第1話は、ちばあきお『プレイボール』の切り貼りか、というくらい、絵柄から構図までそのまんま。大丈夫か?と思うが、次第に絵柄も演出も、作者独自の色が出てくる。これが不思議な感…

『水木しげるの異界探訪記』水木しげる ☆☆☆★ 角川書店エッセイマンガだが、普通の妖怪マンガと同じタッチで描かれているのが特徴。 基本は、「水木さん」が、出雲の先祖、そして日本の起源であるオオクニヌシなどの歴史にまつわる旧跡を巡り、タイムスリップ…

『模倣犯(4)』 ☆☆☆★宮部みゆき風に言うなら、『彼女はミステリーが書きたいんじゃない、殺人事件に巻き込まれた全ての人々を描きたいだけなんだ』というところか。 2巻をまるごと抜けばフーダニット、ホワイダニットとして普通のミステリーになるのに、敢えて…

『模倣犯(3)』 ☆☆☆★これはミステリーとか推理小説というより、犯罪小説、さらに言えば犯罪者の心理を描いた純文学だな……。 ミステリー的には、少なくともこの巻では、前の2巻以上の出来事や新事実は何一つ開陳されないのだ。 長すぎるので無理だが、折原一…

『吸血姫美夕 朔(1)』 ☆☆☆☆読んでいる間に感じたことを書こうと思って脳内に溜めていたこと、後書きで監督がほとんど打ち明けちゃってる(^_^;) 中期以降の美夕マンガでは、美夕はある種超越的な存在だった。ところが本作では、人間美夕が人間たちと関わり、…

石田淳『マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』を読む印象に残ったところ「「知識」とは、聞かれたら答えられること。 「技術」とは、やろうとすればできること。」「復唱させる(略)始める前に「最後に復唱してもらうので、し…

『スケールアヴィエーション 2018年07月号』 ☆☆☆★F35特集。ラプター特集はしなかったのに、ライトニング2はやるのね……。でも、林周市氏の32ライトニングに、金色の文字が並ぶ表紙が格好良い。 はっきり言って、素人目には同じ飛行機が並んでいるだけに見え…

『空母いぶき(9)』 ☆☆☆★政治家にあくまでも先制攻撃を封じられたいぶきは、中国軍に沖縄の空港攻撃を許すことになる。 それはいいとして、最大風速70メートルの大型台風に突っ込んで一隻も欠けないのはリアリティに欠けるガッカリポイント。 空港攻撃を知らさ…

『満鉄と満州事変意外史』岡田和裕 ☆☆☆★ 光人社真ん中やや左寄りくらいの本。最大の問題は、どのへんが「意外」なのかよく分からないところ(^_^;)と、支那大陸での反日暴動・虐殺が全く書かれていないところ。デモどまりなのだ。「国内の経済は八方塞がり。…

『世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者』一橋文哉 ☆☆☆☆ 角川文庫迷宮入りしている事件を独自に追ったノンフィクション。文字通りのミステリーで、実在の事件か否かを別にすれば、社会派ミステリーと言っても過言ではない。 事件そのものは、折原一の某…

『音律と音階の科学 ドレミ…はどのようにして生まれたか』小方厚 ☆☆☆ 副題からは、音楽の歴史、みたいな内容を連想するが、正題の通り堅苦しい。 いわゆる和音(協和)にしても、周波数や、1オクターブすると、半端が出る(閏年みたい)ので、ハーモニーを…

『28日後……』 ☆☆☆★事前情報ほとんどなく見た。最初は『地球最後の男』かと思ったら、ゾンビもの。 最初は一人で、人間の仲間が少しずつ増えて行くあたりなど、『アイアムアヒーロー』とよく似ている。 目が覚めたら、病院内はもちろん、町にもひとっこひとり…

『水木版 妖怪大戦争』原作:荒俣宏/マンガ:水木しげる ☆☆☆★ジュヴナイルとしては必要十分な面白さ。ストーリーは『映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン』や京極夏彦の長編とほとんど同じ。もちろん、順番はこちらが先だろう。 絵柄としては、トーンを一…

『地球帝国』アーサー・C・クラーク著/山高昭訳 ☆☆☆★ ハヤカワ文庫SF原題も『インペリアル・アース』なのだが、どのへんがそうなのかは、読み終えてもよく分からない。月はもちろん、土星の衛星タイタンにまで人類が住んではいるが、別に国家連合的な体制…

『マンガでわかる! 戦艦大和の動かし方』戦艦大和研究会著/マンガ:藤原ちづる、新津英夫 ☆☆☆★ 宝島社マンガパートは、過去にタイムスリップし、ヤマトの精(?!)が、ヤマトの艦内を案内する。どこかで見たような設定で、既読?と勘違いしたほど。この種の説…

『モデルグラフィックス 2008年03月号』 ☆☆☆★この時期の本誌は、表紙が素晴らしい。黒のロゴ地に、灰色の艦体、背景の特色グリーンに文字の白が差し色となり、見事に調和している。 トビックスでは、やたら熱いザク・マインレイヤーの記事が。当然あさのまさ…

『ジョジョリオン(11)』 ☆☆☆★フルーツのありかを絞り込めたと思ったら、新たなる、そしてジョジョの正体を知るであろう女が現れ、横道に逸れる。 と思いきや、正体が分かることになる。 ただ、その一部が明らかになっただけで、さらに謎は深まるばかり。 サッ…

『アウト・オブ・コントロール』 ☆☆☆原題は『88』。主人公が泊まった部屋のルームナンバーである。 気づいたら左手を負傷していた上に、さまざまな人物に襲われる。おまけに自分の記憶がない。映画的には、段階的に過去の記憶やシーンが、断片的にフラッシュ…