思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『世界征服』 追記主人公リンをおっさんに変えるってことは、要するに苫米地英人が主人公ってことか…。確かに読みたくないわ(^_^;)

『世界征服』 ☆☆☆☆前作のほうがスケールが大きく、後に出たほうがスケールが小さいぶん、ディテールが細かくなっている作品としては、『スターメイカー』と『最後にして最初の人類』や、『コズミック』と『ジョーカー』などがあるが、本作も『大日本サムライ…

『経済で読み解く大東亜戦争』「強国(敗戦国)を解体すると、法を執行する力(秩序)が失われ、国内における民族問題や宗教問題が再燃します。(略)当時の為政者は「秩序が崩壊したときのコストがあまりにも高い」ということを歴史の教訓として知っていた…

『青銅の悲劇』笠井潔 ☆☆★ 講談社まず、750ページにおよぶ単行本の異常な分厚さはなんとかならないものか。 時代は文字通り昭和から平成に変わるところ。瀕死の王というのは、臨終の床にあった天皇を指す。右翼サイドからすると、天皇を王というのは承服しが…

『サンダーバード大全』と対になるもので、タイトル通り、キャラ紹介は皆無で、メカにのみフォーカスした一冊。 プロップごとどころか、今井のプラモの三面図と透視図まで作成してある、というマニアの極みみたいな内容だ。すごいのは、ガーダー・ブリッジ(…

『歴史問題は解決しない』「外国から強制されるような国は主権を有していないことになるからだ。外国の干渉を排し続けることそのものが、主権国家の自己証明なのである。」「アメリカ合衆国は差別戦争観、すなわち正義の戦争があるとする考え方を信じている…

『斜線都市(下)』 ☆☆☆★冷凍睡眠(作中では温睡眠)施設オムパロスなる場所へ登場人物たちが集まって、クライマックスとなるのだが、読んででいても、登場人物たちの意図が隠されていたり、視点人物以外の人物に誘導されて動く人物が多いため、もうひとつ、…

『どくそせん』 ☆☆☆★「ソ連軍の夏季攻勢「バグラチオン」作成が発動された。その参加兵力、兵員数250万、各種火砲4万5000門、戦車・突撃砲6000両、飛行機7000機という史上空前の規模だった。(略)ノルマンディー上陸作戦(略)規模はそれを凌駕していた。現…

サンダーバード大全DARTS 双葉社 2002-11 『斜線都市(上)』グレッグ・ベア ☆☆☆未来のセックスをテーマにしたハードボイルド。 最新の人工思考機械ジルのパート、億万長者とデリヘルした後で当人が死亡したことで、殺人の疑いをかけられたポルノ・スター・…

『大日本サムライガール(9)』 ☆☆☆★アメリカへ渡ってのロビー活動を経て、自民党との大合併および特例法によって総理大臣となって終わり。 肝腎の、独裁者となって日本の戦後体制にお大ナタを振るうところは描かれず。 まるで、『沈黙の艦隊』で、東京湾か…

「こんなミステリが読みたい」という妄想で、「作中作もので、それを読みながら、逐一、作中の読者が作中作に関して突っ込み、展開を推理する」という作品を夢想したことがあるが、それに近いのが本作だ。犯人当てミステリーで、問題編が終わってからいろい…

うさんくささ満点の二人による対談。 上念先生の話題は、誰それによると、という本で読んだ内容が多く、そういう意味でも何かなあ…という感じ。ちゃんと出典を明示しているのは正直で良いが。 あと、反日左翼分子は名前をしっかり書いているので良いが、(自…

『プロジェクトぴあの』作者自身の『アイの物語』だけでなく、『南極点のぴあぴあ動画』『第六大陸』『神様のパズル』など、似た作品が次々浮かぶ、という設定とストーリーが最大の問題点か。 ま、これまたアイドル科学者ハードSFもの、という1つのジャンル…

『月世界小説』牧野修 ☆☆☆神との戦い、というテーマ自体は日本SFに特有の興味深いテーマではあるのだが、内容が隔靴掻痒、消化不良、尻切れトンボになるのも残念な特徴ではある。 『サイボーグ009』の「天使編」しかり、『神狩り』しかりなのだが、本作では…

『レジェンドパソコンゲーム80年代記』 ☆☆☆ パソコンじたいの変遷と、代表的なゲームを紹介。 『オールドゲーマーズサーガ』のように、ゲームの紹介メインのほうがありがたかったのだが、ゲームリストはしっかりしているものの、個々のゲーム紹介は控えめ。 …

『日本共産党』筆坂秀世 ☆☆☆★まるで中共や創価学会、あるいはナチスかイタリアのファシスト党か、というのが本書を読んでの感想だ。 宗教と革命家と官僚の悪いところを足したようなのが日本共産党と言っても過言ではない。特に問題なのが、トップひとりが威…