思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『大日本サムライガール(6)』 ☆☆☆☆前半と後半ではガラッと変わって、アメリカ国防省とCIA、そして自民党と民主党(仮名)からのオファーでの、全面的な政治話に。日毬を党首に、というプランは維新の橋下氏よりも後か先か…?奥付は13年7月だが。 『沈黙の…

『さよなら神様』 ☆☆☆☆小学生の友人が全知全能の神という、ラノベも真っ青の設定ながら、本格的変格ミステリのシリーズ。 とはいえ、主人公はまた別人らしく、ジュヴナイルだった前作とはまた別の小学校の話のようだ。 連作短編集として、少年探偵団のメンバ…

『死と砂時計』鳥飼否宇 ☆☆☆★中東の架空の小国の死刑囚専用刑務所を舞台にした短編集。 この舞台設定だけでも面白い。ミステリとしてはまあ、無難というところか。小説としては及第点に面白い。

『国家の盛衰』渡部昇一+本村凌二 ☆☆☆☆ 詳伝社新書ローマ、スペイン、オランダ、イギリス、アメリカ、中国そして(おまけ的に)日本について、その成り立ちからピーク、そして衰退期までを論じたもの。 対談というより、シンポジウム的な交互に発言、という…

『イデオン 発動編』 ☆☆☆☆やっぱり戦争もの、しかも異星人との戦いならこうなるよね、というのに尽きる。それまでの、そしてこのあとも、お約束を配して、リアルな宇宙戦争が描かれる。 首はバンバン飛ぶわ、メインキャラだろうが、雑魚キャラ同様にあっさり…

アズマニア (1) (ハヤカワ文庫 JA (543))吾妻 ひでお 早川書房 1996-03-15 辻真先『犯人』のような、既出の短編を、強引に長編に繰り込むタイプの長編。エロ成分が多めなので、田中啓文かと思わせる。絶望的 寄生クラブ (ミステリー・リーグ)鳥飼 否宇 原書房…

『ゼンデギ』グレッグ・イーガン ☆★これまでの超こわもてのハードSFから比べると、ぬるい、ぬるすぎる。なのに長いんだよなあ…。 現代パートとも言える180ページはまるまるカットしてほしい(訳者あとがきによると、伏線というか、物語上のほのめかしや対照…

『眠っていた論理力を呼び覚ます18の方法 ビジネス×数学=最強』永野裕之 『日本人のための経済原論』小室直樹 ☆☆☆★『小室直樹の資本主義原論』と『日本人のための経済原論』を合本したもの。前半で気になったのはいわゆる資本主義と、前期資本主義について…

『ゴジラ・見る人・創る人』ヤマダマサミ ☆☆★ ソフトガレージ時期的には『ゴジラミレニアム』と同時に発売されたもので、当時、ゴジラが復活することを盛り上げるための様々な活動をまとめたもの。 メインはロフトプラスワンで行われた5回のトークライブを…

『大日本サムライガール(5)』 ☆☆☆☆杏奈の移籍は、さすがに都合良すぎると思うが…。まあ、ラノベだことこんなもんなのか…。ドーナツ店の買収のイベントも、特に必要だとも思えないのだが…。これが後々の伏線になっているとしたら凄いが。経営危機のひまり…

『THE ゴジラ COMIC』 ☆☆☆ JICC出版局 平成2年に出た、あの河崎実と町山智浩が企画した、マンガアンソロジー。時期的には『VSビオランテ』の後で、『VSキングギドラ』の前のようだ。 このテのアンソロジーには珍しく、一級のマンガ家が揃っているのが特徴。…

大田肇『「見せかけの勤勉」の正体』「目標や基準がコロコロ変わる上司の下では、(略)目標がかえってモチベーションを引き下げる作用を及ぼしている」「周りから「やる気を出させよう」と圧力をかければかけるほど、そうした理想的な心理状態から遠のいて…

『太陽の黄金の林檎』レイ・ブラッドベリ ☆☆★元々早川文庫NV、すなわち普通小説レーベルから出ていたものを、最近のブラッドベリブーム(そんなのあるのか?出版社の都合に過ぎないのでは?)SF文庫で再販されたもの。 元々NV文庫で出ていたのはやはり正しく…

『迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会』北折充隆 ☆☆ 光文社新書内容的には副題のほうが適当。タイトルはおそらく出版社がつけたのだろう。 学問としての「迷惑学」とは、社会学的なアンケートや調査によって、迷惑行為だと設定し…

『大日本サムライガール(4)』 ☆☆☆☆「検察(略)あの組織、前身はGHQが、日本の軍需物資や金銀を奪い取るために作ったものだからね。(略)隠退蔵物等処理委員会ですね。そこがM資金を始めとした、戦後のさまざまな経済事件の発端ともなっている。(略)あ…