思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

小山昇『強い会社の教科書』 深沢真太郎『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです』「(1)プレゼンテーションの資料は究極までシンプルに (2)細かい数字は手元にデータで持っておく」

『ボウリング殺人事件』山村正夫 ☆☆☆☆ サンケイノベルスボウリングブームの時代に書かれたのかどうか(ブームの時代がいつかじたい知らない)、本作はなんと山陽新幹線の岡山駅が出来た年に設定されている(恐らく執筆もその前後だろう)。 赤川次郎とか笹沢…

『大日本サムライガール(3)』 ☆☆☆☆ひまりプロダクションに三人のメンバーが加わり、ステッチライン再建計画の成功と共に、大きく飛躍する。 ちょっと都合良すぎる気もするが、主人公に電通とのコネがあると、事実上何でもできる、ということか。ちなみに…

渡部昇一『松下幸之助成功の秘伝75』「商売は絶対に損をしてはいけない。不景気でもよし好景気であればなおよしと考えなければいけない。商売上手な人は、不景気に際してかえって進展の基礎を固めるものだ」「難しいから無理だと考えるか、難しいからこそ、…

『渇きの海』 ☆☆☆☆★再々読。 原題の直訳は『月の塵への落下』だから、翻訳者または出版社の国語/邦題センスにまずは感服。 本作はそのまま極上の遭難救出もの映画になるくらい、次々に問題が起こっては、科学と技術で解決するサスペンスだ。まさに月面の『…

『大日本サムライガール(2)』 ☆☆☆☆1巻だけの内容なら、単なるネタとしての記号的な右翼の知識で書けたかもしれないが、これは本物かも。 本物というのは、ちゃんとマスゴミ以外からの情報(書籍やネット)によって、いわゆる右翼/保守的視点から、現在の…

念のため、私が創価学会とは何の関係もないことを改めて…(^_^;) 3巻を先に読んだわけだが、1巻にしても、「天魔3000年」の意味はよく分からない。学会員なら分かる単語なのかな? この巻は、仏教説話のエピソード集、という趣き。それぞれのラストに池田大…

『水木しげる 貸本・短編名作選 魍魎』水木しげる ☆☆★感想は中編と言える二作のみ。その他の作品は広義のSF、幻想文学調、ぶっちゃけて言えば日本昔話的なものか、ミステリマニアからすれば子供だまし的なものが多い。『地獄』☆☆☆★ 大真面目に作れば、高橋克…

『密室の神話』柄刀一 ☆★ 文藝春秋四重密室がウリだが、途中で危惧した以上(以下)のオチ。 そもそも密室ものというジャンルじたいが終わっている、という人もいるくらいで(『名探偵の掟』参照)、その物理的トリック云々に加えて、本作では、ミステリーに…

『思想の英雄たち』西部邁 ☆☆☆ 文藝春秋あくまでも戦後保守的な立ち位置から、西洋の保守的思想家について語ったもの。 とはいえ、日本的な保守思想とは何か、日本の伝統やその良さについては特に語られていない。「政治にあって保守的であるとは、バークの…

『日本の将来はじつに明るい!』 ☆☆☆ ワック日下 「全部かどうかは知らないが、アメリカは家庭内で男が威張っています。」 ウーマンリブだの女性の社会進出だのは、この不満が原因(原動力、反動)。

エイドリアン・ゴスティック&チェスター・エルトン『ニンジンの法則』著者は 「社員数百人の企業から数万人の企業まで、われわれが知っている多くの組織」 を元にして書いてあるそうな。数人〜数十人の組織についてはそのまま当てはまらないこともあるよう…

『検証 邪馬台国論争』関裕二☆☆★ ベスト新書現在まで続く邪馬台国ブームは松本清張が作ったのだが、研究じたいは江戸時代からされていた。 本書は数々の説の中から、著者が選んだ代表的なところを紹介したもの。 そもそも数が多過ぎるから、すべてを網羅する…

『詠う平家 殺す源氏』 ☆☆☆★ ビジネス社谷沢 「『平家物語』は政治小説である。」渡部 「物語というのは、英語ではヒストリーというが、これはラテン語のヒストリアが訛った。ヒが落ちたものである。だからドイツ語でも歴史はゲシヒテという。「詩」と「歴史…

『シリーズ藩物語 福井藩』舟澤茂樹 ☆☆☆ 現代書館タイトル通り、福井藩の歴史を書いたもの。 初代藩主から、廃藩置県(版籍奉還)までの18代の藩主について書かれている。ほぼ200年で、18代。多いのか少ないのかよくわからないが、2年で亡くなったケースも…

『日本の地形・地質』 ☆☆☆私的には、中学の理科の復習、または資料集(何故か資料集なるものは歴史にしかなかったのだけれど)のような感じだった。「阿蘇は(略)約9万年前の大噴火では、噴出した火砕流が九州中部を広く覆っただけでなく、同時に噴出した…