思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

林文子『部下を「お客さま」だと思えば9割の仕事はうまくいく』女性にして数々の会社でトップセールスマン、2005年からダイエー会長、そして2009年から横浜市長として全国ワーストから、待機児童ゼロを達成した著者。「たとえ部下にやる気がないのがわかっ…

『ファウンデーションと混沌』 ☆☆☆☆アシモフ作品のオマージュなら、大なり小なりミステリー仕立てでなければ満足できない。 その意味では『…危機』では単純なアイデアを枝葉末節の描写で水増ししたのに比べ、本作はアシモフ作品のエッセンスを膨大なディテー…

『piece Gem01 攻殻機動隊データ+α』 ☆☆☆★『攻殻機動隊』のイラスト集だが、それに加えて士郎正宗の近況報告というか、プライベートや作品の内幕がいろいろと書かれている。謎の多い作者ゆえ、ファンにとってはありがたい(?)内容になっている。 それはな…

『ヒッグス』ショーン・キャロル ☆☆☆☆★その理論から実験設備にまつわることまで勉強できる、ヒッグス粒子/場に関する教科書的読み物。 フェルミオンとかレプトンって何だっけ?となるので付録は先に読んでおいたほうが良いかもしれない。「地上より重力がや…

『隠し部屋を査察して』挫折本。 てっきり『黄色い部屋はいかに改装されたか』みたいなミステリーの評論だと思っていたのだが、幻想小説集だったので、冒頭の表題作だけ読んで終了。 実は『隠し部屋を考察して』だと勘違い/誤読していたのだ(^_^;) 小倉広『…

平野敦士カール『たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考』「誰でもリーダーシップが身につけられる15の鉄則(略) 8】小さな仕事をおろそかにさせない(略) 12】仕事の最大の報酬は仕事(略)「いまよりも、さらに高いレベルの仕事」「やりた…

山名敏文『大不況に勝つ 山名式 5Sの進め方』「「将来使うかもしれない」ものは当然のこととして、「明日使う」ものだとしても「今日」使うのでなければ、変更があると見て、置き場を考える(整理する)ことが必要です。「いつかは使うかもしれない」とい…

生田洋介『指導しなくても部下が伸びる! すべてのプレイングマネージャーに捧ぐ“結果を出せるチームづくり”の行動習慣72』「人は「教わる」よりも自身の「経験から学ぶ」ほうが、影響力が大きく、満足度が高い」 「「指導しない」のは、リーダーが「楽をす…

『食品の裏側2』 ☆☆☆★典型的な二匹目のドジョウ(ただし本人による)。 一巻めの補足的な内容で、別に読まなくても、必要なことは全て一巻に書かれている。しかし改めて、多くの原因がバブル後のデフレにあると思えてならない。当時の大倉官僚から現在の政…

田島弓子『プレイングマネージャーの教科書』「聞き上手になるためには「話しかけられ上手」になることです。」「上司たるもの、どんなに忙しくても、「話しかけないでオーラ」だけは出さないことです。」「たとえ身に覚えがないことでも、言い訳をするに足…

『政治の急所』飯島勲 ☆☆☆★小泉元首相の秘書であり、安倍首相の内閣参与である著者による『週刊文春』連載に書き下ろしを加えたの政治コラム。 時事性を出したかったからなのだろうが、始めに最近の安倍政権時代の話題で、次に民主党政権時代の話題になるの…

『屍者の帝国』 ☆☆☆★何よりもあとがきが必要な作品だと思うのだが、「プロローグを伊藤、その後は全て円城が書きました」という編集の注釈があるだけ。まあ、プロットのノートや説明くらいは伊藤氏から受けたのだろうが…。19世紀初頭イギリスが主な舞台で、…

『インターステラー』☆☆☆☆ 80点プラスマイナス5点、っていう感じ。 減点は主人公が生還したことと劇伴。三時間もあるのに、エンドロールの静かすぎるピアノを除けば、メロディーらしいメロディーのある曲が一つもない。欲求不満から見終わった見終わった直後…