思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『私に似た人』 追記『殺人症候群』のアップデート版的な側面もあるなあ…。 『私に似た人』 ☆☆☆☆複数の登場人物のエピソードを連鎖短編で繋げるのは『プリズム』以来の作者の得意とするところ。その手法では宮部みゆき『理由』、テロによる社会の変革という…

『FSS DESIGNS 4』 あとがきに説明(言い訳?)が書いてあるが、これまでの3巻に比べて高く、判型も異なるのは、サブタイトルにあるように本書が事実上、永野護の同人誌である「キャラクターズ」の最新刊であるからだ。 その違いは、『FSS DESIGNS 3』まで…

『小説家の作り方』 ☆☆☆☆新米ファンタジーノベル作家のもとに届いた初めてのファンレター。そこには「小説の書き方を教えて下さい」と書いてあった。 そこから美人生徒への個人レッスンが始まるのだが…。 中盤は小説の書き方、作家の創作過程を描いたエンタ…

『英語の早期教育』 ☆☆☆☆「「英語を論じる二種類の人」(略) (1)海外へ出て自分の英語が通じないで愕然とした経験をもつ人 (2)すばらしい英文のペーパーを書いて向こうの先生を驚かせた経験をもつ人。 こうした二種類の日本人がいるわけですが、英語の…

梅田泰宏『今すぐ使える原価の基本とかしこい下げ方』「製造業では売上高に占める販売費および一般管理費の割合は二割弱です。うち一割近くは人件費ですから、一般的な経費は一割弱しかありません。そのうちで、事務用品のコストが占める割合はさらに微々た…

竹内一正『「現場力」がみるみる強くなる本』「衰退期に行うべきは、収支を赤字から脱してゼロにもっていくことだ。赤字を流しながら、いつ完成するかわからない新製品開発にヒト・モノ・カネを投入していては死亡時期を早めるだけ。」「マネージャーはコマ…

『舞目真面とお面の女』 財閥の長をなした祖父の遺言で残された、金属の箱、石の箱、そして「面を解く」とは? 一見普通のミステリーっぽいが、ラノベとしても不自然な、謎のお面をかぶった中学生(?)がひっかかる。 後継者を選ぶため、という真相には違和…

『鉄の骨』 『チェイス』それほど派手ではないが、イントロに代表される良い意味で外したパーカッション、美しくストリングスなど、ジスイズ川井サウンド!1:30あたりを聞き逃すな! 『ヨハネスブルグ1』イントロの格好良さはしびれるほど。サックスメイン…

西田順生『買いたたかれない会社の3つの戦略』「新規品は安く売って、既存品を値上げすることなのです。(略)新規の引き合いがあった製品については、“買いたたかれた値段”で仕事を取り、従来から受注している製品については“売価を上げる”のです。(略)…

『誰に見しょとて』 ☆☆☆★化粧をテーマにしたSFなんて、女性にしか書けないだろうなあ…。 縄文人が始め純粋に美のために化粧した場面から始まり、徐々に整形、身体障害へのサポート、鰓呼吸など、人体改造から、宇宙への適応まで、「シームレスに」連作短編と…

オススメの曲『序曲』(『修羅雪姫』『らんま1/2 中国寝崑崙大決戦!掟やぶりの激闘篇』より)レグルス@関西人です。 今回は本ブログではおなじみ(?)の同名曲シリーズ。『序曲』という曲名の2つです。まずは『修羅雪姫』の『序曲』。 映画開始、タイ…

『支那思想と日本』 津田左右吉 ☆☆☆★ 岩谷新書なんと昭和14年発行!私が読んだ本のうちでは最古記録である(後の本に出てくる引用としては、日露戦争のものや、GHQ焚書図書開封などがあるが、一冊の本として)。 ちょっと重複が多いかな…。まるで複数のエッ…