思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『カムナビ(下)』 ☆☆☆☆★下巻だけでも普通の小説3冊ぶんくらいの大ボリューム。 志津夫たちだけでなく、気象庁など、様々な視点から描かれることで、物語のスケール感がアップしている。映画で言えば『2013』くらいのスペクタクル巨編だ(ま、舞台的には長…

『名探偵の証明』市川哲也 ☆☆☆★鮎川哲也賞だからって、ペンネームまでパロディにしなくても(^_^;)(逆に、本名なら凄い)往年の名探偵と、新進気鋭の若手名探偵、という構図は、JDCというより、摩耶雄嵩が得意とする設定。 本作では、狙ったのかどうか不…

『ファシリテーションリーダーシップ』ジョージ・エッケス会議の進め方だけでなく、プロジェクトチームをきちんと結果を出すために運営する仕組みを書いた本。「独裁型の意思決定にはデメリットも多い。第一に(略)影響を受ける当事者に相談なく事が決めら…

『帝都衛星軌道』 ☆☆☆ 妙なタイトルだが、トンデモ系ミステリー。誘拐ものだが、言わば問題編と解決編が同じくらいのボリュームといういびつさ。その原因は、問題編では犯人と身の代金運び人の会話のうち、半分しか書かれていなかったものを、解決編では両方…

『チームマネジメント成功のしかけ』石川和幸「「目標」で大切な三点(略)〇具体的=達成したときの状態が明確〇測定可能=途中の進捗状況が測れる〇達成期限が明確=そして当然期限がある」 「チームが目的を達成し解散するときは、大きな打ち上げを催すと…

『天狼新星』花田智 ☆☆☆★こんなサイバーパンク的な話、よくもまあ舞台(演劇)でできたなあ…。 もちろんノベライズに際して大幅に加筆はしているだろうが、大枠としてコンピュータやネットの専門用語が飛び交うこの内容を、どこまでの人が理解できたのか…。…

小山昇『絶対に会社を潰さない強い社員の育て方』良くも悪くも、社員は社長が思っているようには動かない。だから、金で釣ることによって良い方向(社長が思う方向)に動くようにするしくみをつくるべし、というのが著者の主張。「会社の給料は誰が払ってい…

『言語都市』 ☆☆☆★ペアで同時に発声し、なおかつ意志まで共有する種族で、彼らは嘘はおろか隠喩すら言うことができない。 こんな魅力的な設定を作ったら、『イリーガル・エイリアン』に勝るとも劣らないミステリSFができるのに、そうならないのがなんともも…

『般若心経のナゾことば』桑田二郎 ☆☆☆★妙な本だ。 『般若心経』の解説本、ということで間違いないのだが、マンガというよりも、講演スライド(いまどきはパワポ資料というべきか)という感じ。 1ページ1コマ、と言えなくもない、枠線らしきものは書かれて…