思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゲノムハザード』 ☆☆★ロッテの名前が出て、嫌な予感がしたら、的中。これ、完全に日韓合作やん。 記憶の二重性がテーマなのに加え、日本人が韓国人を演じてたりすることもあって、設定(真相)は結局よく分からんかった…(*_*)結局真木よう子は?? 音楽は…

『ギリシャから来たソフィア』 ☆☆★例によって、チャンネル桜で原作者の三橋氏が解説していたのを見聞きすれば、歴史的、経済的な知見は十分だった。 別に恋愛小説なんて要素は要らないしね…。 ま、本書は戦略的に『もしドラ』を読むような人に、保守・ケイン…

『ミクロの決死圏』アイザック・アシモフ著/高橋泰邦訳 ☆☆☆☆原題は『』。 随所にある映画のスチールから、本作が映画に忠実なストーリーであることが分かるほか、その場所がどういうところか分かる。 ただ、いかんせん五十年くらい前の映画なので、そのセッ…

『黒田官兵衛の情報学』宮崎正弘 ☆☆☆☆(追記) こういうタイトルだが、官兵衛ひとりのインテリジェンスの研究というより、『黒田官兵衛と情報学』というほうが適切なくらい、話は信長、秀吉、家康からスノーデンまで時空を超える。 「本書は黒田官兵衛の伝記…

『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』松本順市「上司に質問です。「なぜ山田さんは新規開拓ができないのでしょうか?」おそらく、上司は答えに窮することでしょう。もしくは、「あいつは、やる気が足りないんだ」などと、精神論で逃げようとする…

『刻Y卵』東海洋士 ☆☆☆★ 講談社ノベルスなんとも眩暈的な作品だ。『ドグラ・マグラ』的伝奇小説とでも分類すればいいのだろうか。 小説的完成度の差はバラバラだが、『視えずの魚』や『黒死館殺人事件』を読んだあとのような困惑を覚えること必至。小説とし…

『ブラインドサイト(下)』 ☆☆☆★テッド・チャンによる日本版オリジナルの解説に詳しいが、本作は意識をテーマにしたSFである。ファースト・コンタクト云々はおまけに過ぎないとさえ言える。 解説にもあるように本作の登場人物設定や主人公の過去のエピソー…

『ブラインドサイト(上)』 ☆☆☆★ 創元SF文庫いきなり六万ものモジュールで地球を捜査するところ、敵のアジトに乗り込むところはクラーク『タイム・オデッセイ』や『宇宙のランデヴー』を思わせる展開。 物理的ではない攻撃を仕掛けるところ(上巻の段階では…

『ΑΩ』小林泰三 ☆☆☆☆★再読。記憶では『ウルトラマン』をハードSF的に描いたら、グロ満載になった…としか覚えていなかったが、いやはや…! 序盤でじっくり描かれるガの半生は、バクスターやイーガンに匹敵する異生命体のセンス・オブ・ワンダーに溢れている。…

『起動帝国オービタリア(1)』 ☆☆☆★なんか宮崎アニメみたいなレトロフューチャーなロボットと、『マトリックス』というか、まあありがちな異世界・夢オチ的設定。 だがしかし、超巨大ロボが起動そして立ち上がるところにたっぷりページを取って見せる演出…

『ブラック企業ビジネス』今野晴貴 ☆☆☆★ 朝日新書ブラック企業とそれにまつわる問題を扱ったノンフィクション。新春そうそう暗い気分になってしまった…(*_*)「ブラック企業とは、「新興産業において、若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使い潰…