思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『さよならダイノサウルス』ロバート・J・ソウヤー著/内田昌之訳 ☆☆☆☆ ハヤカワ文庫SF再読。原題の直訳は328ページにあるように『ひとつの時代の終わり』読み終えて内容から意訳するとこの邦題でもほぼ正しい。とにかく初期のソウヤーはアイデアてんこ盛り…

『裂けた岬 ヒカリゴケ事件の真実』合田一道 ☆☆☆★ 恒友出版戦時中の北海道知床岬で、真冬に遭難した軍属の船長が、たったひとり生還した。 奇跡の神兵と讃えられた彼だが、彼が避難していた小屋から血痕が、小屋の近くから箱に詰められた人骨が発見される。…

『トラップ・ハウス』石持浅海 ☆☆☆ 光文社トラック・ハウスならぬトラップ・ハウスならぬトレーラー・ハウス(要するに大型のキャンピングカー)内に閉じ込められた卒業間近の大学生数人が、次々襲い来る日常的な道具を使ったトラップと対峙する。 いかにも…

『ソリトンの悪魔(上)』梅原克文 ☆☆☆★ 朝日ソノラマノベルズ作者の第2長編で、『二重螺旋の悪魔』に似たタイトルだが、特に関連性はない(少なくとも上巻の範囲内では)。 いきなり海上都市が沈没するというスペクタクルで始まり、まさにハリウッド映画ば…