思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)東野 圭吾 講談社 1992-02-04

オレ様国家・中国の常識宮崎 正弘 新潮社 2011-01

日本の漫画家としては初めてルーヴルに展示された、ということはもちろんだが、荒木ファンとしては、岸辺露伴を主人公にしたフルカラー120ページの読み切り、ということに注目。 あとがき(?)にもあるように、珍しい和服などを中心にしたセピア調テイスト…

バイオホラー、あるいはパニックSFアクションとしては佳作といえるだろう。 休む間もなく次々に起こる展開。ゲーム的と悪口を言えなくもないが、ダレ場のない畳みかけるような事象は、一気読みさせるには十分。 唯一残念なのは、これがデビュー作というこ…

事典ではあるが、祝祭日の由来や、日本の歴史じたいまで遡って書かれた小論。 「雑煮には必ず餅を入れる。新米でこしらえた餅には、豊かな稔りと幸せをもたらす年神の御魂=「お年玉」が入っているから、それを食べることにより、家族そろって活力に満ちた新…

新・日本の七不思議 (創元推理文庫)鯨 統一郎 東京創元社 2011-04-28

中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書)伊藤 貫 小学館 2011-02-01テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)佐藤 優 角川学芸出版 2009-02-10彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス (ハヤカワ文…

9.11後に出された、続編ともいうべき国際謀略小説。 イスラム原理主義者が再度、しかもより高度な同時多発テロを実施し、次の矢として同盟国である日本にもテロの矛先を向ける。 「無限連鎖」といいつつ、2つだけだし、逆にそれぞれ別の作品として発表して…

キリがいいところで終わるため、というより第8部は別ものとして出すためか、二ヶ月連続発売ということで、1冊ずつは薄い! この巻は3ヶ月ぶんしか収録されていない。とはいえ、大統領死亡、ディオ復活、ザ・ワールド再登場、掟破りの第9ステージなど、矢…

これでも国家と呼べるのか 万死に値する大蔵・外務官僚の罪小室 直樹 クレスト社 1996-02

『天獄と地国』読了 『大局を読む』読了

作中の冒頭で『夏への扉』が上げられているが、まさに同作をミステリーチックにアレンジしたもの。 ただ、ミステリというより、ミステリ風味の叙情SF、という感じ。『さよならの代わりに』よりもソウヤーの某作品に近い読後感。スリープ乾 くるみ 角川春樹…

つい最近まで公安の海外部長だった菅沼氏と須田氏の対談。日本では裏社会の経済ジャーナリストとして知られている須田氏が、アメリカに招待されたりと、実は凄い人だというのも分かった。 内容は、確かにマスコミでは言われていない裏情報が多いのだが、そう…

タイトルはたんなるアオリ。 こちらは復刊で、当初の題名は『乱世の帝王学』で、武田信玄の生涯を紹介したものである。 いちおうタイトルの内容に触れれば、山本勘助はいわゆる忍者軍団、情報機関のこと(複数説とでもいおうか)だ、というのが著者の説であ…

伊藤勢<斎藤道三> 特異な伝奇ものではないが、圧倒的な画力は相変わらず。斎藤道三の生涯を、24ページの読み切りで描いている。 全ページカラーでもあり、ファンにはたまらない隠れた名品といえるかもしれない。新マンガ日本史 19号朝日新聞出版 2011-03-0…

最近ノンフィクションとか対談ばかり読んでいたからもしれないが、おどろくほど文章によどみがないのに驚いた。 読みやすいのはもちろん、(最初の「僕」のくだりは意図的なので)欠点が見あたらない。 まあそれはともかく、ミステリとしても水準以上に面白…

中国「日本侵略」の野望をこう打ち砕け! (WAC BUNKO)平松 茂雄 田母神 俊雄 ワック 2011-03-03>

デフレ時代の富国論三橋貴明 ビジネス社 2011-02-05メモ うんざりするほどバカの一つ覚えのように言われる、「国の借金を減らせ!」というマスゴミと御用学者への反論。 「民間に資金需要がない現在の環境下において、政府が国債を償還したところで、再び国…

隻眼の少女麻耶 雄嵩 文藝春秋 2010-09

『ウィキリークス』といい、とにかく早い! それでいてマスコミでは報じない国内情報、国際情報がこれでもか、と載せられている。 震災後一ヶ月における網羅的情報としてはこれで決まり、という一冊ではないだろうか。震災大不況で日本に何が起こるのか宮崎…