思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ミュータントあるいは超人もの。 裏表紙アオリには「長編ミステリ」とあるが、どこからどう見てもただのSF。 人類の進化について触れているくだりなどは『幼年期の終わり』に通じる部分もなくもないが、最も雰囲気が近いのは、『岬一郎の抵抗』である。こ…

とにかくカバーデザインが素晴らしい。 ジャケ買い(図書館で借りたのだが)してしまった。 中身は、「殺人事件」と名が付いているものもあるが、基本的には幻想小説(探偵小説)ばかり。一角獣幻想 (講談社ノベルス)中島 望 講談社 2009-03-06

『puzzle』読了

恩田陸 ☆☆☆★ 祥伝社文庫 『Maze』の姉妹編かと思っていたのだが、同文庫の〈孤島もの〉競作のひとつのようだ。 冒頭に全く無関係に見える3つの文章があり、廃虚島で3人の死体が見つかった事件へと続く。 それらが最後にはしっかり繋がる本作は、文章のミッ…

『復活の地2』読了

これは小川一水版『日本沈没』だな。 普通の小説として人間を描いていれば、この五倍くらいのボリュームになってもおかしくない。 大局的な部分はその動き・結論だけを書き、人間描写は対外折衝くらいに抑えてある。ある意味ではダイジェスト的というか、晩…

写楽 閉じた国の幻島田 荘司 新潮社 2010-06

大地震が起きて、皇族と政治家が大量に死んだあと、どうやって復活するのか、を描いた作品。 ファンタジーっぽいイラストで騙されていたが、宇宙船まである時代(だが、星間旅行は退廃していてもうできない)の話。 ほとんど、現代を舞台にしてもいいのだが…

朝日新聞がなくなる日、平和の日

朝日新聞がなくなる日 新聞・テレビ崩壊! (WAC BUNKO)宮崎正弘 ワック 2009-11-17

『ZOKUDAM』読了

森博嗣 ☆☆★ 光文社 やっぱり設定や物語以前に“伸ばし棒”の使い方が気になってしょうがない。 使わないなら使わないで統一しろ!と言いたい。具体的には「タクシ」「コーヒ」「カ」「エラ」なんかだけ伸ばし棒をつける基準が分からん。(いや、まあここに書い…

妻が死んだことで生きる気力を無くしたロッキーのように見える。 2〜5までは見てないので、もっと前に死んでいたのかもしれないが。 息子や女友達など周囲を鼓舞するために、50歳くらいになって現役にカムバックするも、強すぎてブーイングを食らうような…

この4巻めのラストになって、よ〜〜〜やく物語が動き出した感じ。 素晴らしいカバーイラストはこの巻までの中身とは関係ないような…。戦乱の大地〈下〉 知性化の嵐(2) (ハヤカワ文庫SF)デイヴィッド ブリン David Brin 早川書房 2002-09ご丁寧に本文は二色…

オタク論!唐沢 俊一 岡田 斗司夫 創出版 2007-04-23日本人とは何か。 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)山本 七平 祥伝社 2006-07

戦乱の大地〈上〉 知性化の嵐(2) (ハヤカワ文庫SF)デイヴィッド ブリン David Brin 早川書房 2002-09

映画「ガンツ」

なんか「デスノート」といい「インシテミル」といい、最近(川井憲次音楽担当映画に)ゲーム的な設定の邦画が多いなあ…。 ゲーム世代の映画、といえばそれまでなのだが、真面目に批評するなら、リアリティのある設定と物語を作る労を惜しんでいる/才能がな…